その後のNationite S:Flo2

 Teclast T51ことNationite S:Flo2そろそろ一ヶ月になるのでこれまでにわかったことメモ。

 ファイルを一部入れ替えた際にMusicに入ってその下の階層のメニューを選ぶとフリーズ→再起動がかかるようになりしばらく悩んだもののその時追加で入れたファイルを消してみたら直ったということは追加したファイルが原因だということでそこから色々試してみたらうちのケースではどうやらapeの圧縮レベルの問題でCDex使ってるんですがExtra High→High→Normal→Fastの4段階で一部ファイルは圧縮レベルを最低のFastまで落とさないと解決せず。
 やっかいなのはファイルによっては圧縮レベル上げてNormalとかでも動いてしまうことでこの時タグがUnknownになってしまうことをなんとかしようとしてそうなってしまったこともあってしばらく原因に気づかずタグ関連でなんぞ下手打った?と延々無駄な作業を丸一日繰り返す羽目に。
 とりあえずフリーズ→再起動が起きるようになった場合は追加したファイルを疑えということで。対応してないファイル*1を参照した場合そういう動作になる模様。


 apeのタグでUnknownになってしまうのはやっぱりタグに問題があったようでapeのタグはAPE Tagのみが有効。APE Tag+ID3V1とかID3V1だけだとUnknownになってAPE Tag以外の記述があると駄目。文字化けはフォーマットに限らずMp3tagでがんばれってことで。
 アルバムアートはファイル一つ一つに同名画像ファイルを用意しないといけないのが面倒なので今のところ手をつける予定無し。とはいえmp3だと曲ごとに画像用意しなくても昔埋め込んでたタグが理由なのかなぜかフォルダに放り込みっぱなしだったimage.jpg一枚でアルバムアート表示出来てしまっていたりするのでよくわからず。どうせapeしか使う気無いし再生中は画面なんか見ないからどうでもいい話ではあるんですがメモということで。


 ラインアウト経由だと液晶点灯時にノイズ乗らないのでやっぱり音に拘るならポタアン使うのが正解だと思う。というかポタアン併用しないならそもそもS:Flo2なんぞ選ぶ理由も無いわけで。軽快さがかなり失われるものの元々軽いわけでもないし操作性がいいわけでもないので状況はたいして変わらず。ただ重いのでやっぱりポケットでの運用はちょっと難あり。結局、100円ショップの携帯電話用のウエストポーチで厚みのあるものを適当に見繕って使用。S:Flo2とポタアンは同じく100円ショップで売ってるマジックテープで張り合わせるのがおすすめ。ばらばらで重ねてしばらく使ってるとお互いの接地面の擦り傷がどんどん増えてくし取り出すときにかなり便利。


 ポタアンは国内でたぶん一番入手しやすくて手ごろな価格のiBassoのD2+ Boa程度で十分満足できるかと。サイズ比はS:Flo2より一回り小さくて完全に隠れる程度でS:Flo2単体利用時より厚みが3倍になるくらい。音の面でも厚みが増すのでとりあえずであれば問題無し。使ってるイヤホンやらヘッドホンやらにあわせたポタアンを適切に選ぶことが大事だとは思いますが、ポタアン経験者にはポタアン選びなんて釈迦に説法だし、初心者なら基準になるのは直繋ぎしかないから選択肢なんか無いも同然ですしね。そんなわけでD2+程度じゃ駄目だととかこんな安物で云々というお大尽かつブルジョワジーな方々は最初からRSAなりPMPなりiQubeなり行くべき。うちもArrowオーダーしてるけどどうせ来ないだろうなーとオーダーした直後にD2+買っちゃったのは秘密です。両方分の資金合わせたらもっといいもん買えたんじゃね?とかいう突っ込みの受け付けは既に終了したしましたのでご了承ください。


 今のところ上記以外の問題は特に発生してないので初期不良さえ回避できれば意外に中華製DAPで暴れん坊というイメージ程のこともないかと。プレイリスト関連だとか使い勝手の面では激しく難ありなのは間違いないですがコスト優先でかつ音>使い勝手ということであればすごぶる優秀。iPodみたいにDockケーブルがどうしたとかiMod化云々とか面倒なことも無いですしね。



 そして今回の本題、alneo XA-V80との比較でイヤホンは同じATH-CK10使用時の話。
 といっても正直音の面ではDAP vs DAPじゃなくてDAP vs ポタアンの比較になってしまうのであんまり比較しづらいとこなんですがape等の可逆ソースとの比較なら間違いなくS:Flo2単体もしくは+D2の方が上。でもmp3ベースになるとV80の方が優秀というか好み。可逆ソースとの併聴になるせいもあると思うんですがmp3ソースの場合S:Flo2だと圧縮ソースらしい音の幅の狭さが気になるんですよね。V80だとそのへんの違和感が皆無じゃないけど少なめ。V80で違和感無いほどの高ビットレートかつ差がわかりづらいソースになるとどっちもあんま違和感感じなくなるのでぶっちゃけどっちでもよくてあとは好みの問題かと。


 使い勝手に関してはV80って物凄い優秀だったんだなーとw
 S:Flo2が勝ってる部分というと曲中早送りができる*2のと曲追加した後のDB構築が無いのですぐ使えるという点に加えて可逆ソースが使えるというくらいのもんで、プレイリストに一曲づつ手動で曲単位でしか追加できないとかフォルダ内再生はどちらも可能だけど下部フォルダまで参照してくれるV80に比べそのフォルダ内にある曲しか参照してくれないS:Flo2。スタジオセッティングやらサウンド工房等の各種かゆいところに手が届く音いじる機能がやたら充実してるV80と触る気にもなれないイコライザとモードしかないS:Flo2。ランダム再生時に前の曲に戻ろうとすると順番に遡っていくV80と別の全然違う曲をランダムに再生してしまうS:Flo2。


 上記使い勝手の悪さに目をつぶりかつポタアン利用前提で容量に不満があるなら同じD&Dベースで音に拘るV80ユーザーの移行先としてS:Flo2を選ぶのなら悪くないものの、いい音ではあるけれどV80とは違う系統の音色なので同じような音を期待して移行するのはもちろん×。ポタアンとイヤホンとかヘッドホンとの組み合わせを追加購入して探っていくような前向きな方向で考えるのが前提。共通点はD&Dでファイル追加できるくらいに思った方がよいです。全然別物。
 とはいえ使い勝手の悪さを差し引いても極一部マニアに熱狂的に支持されるくらいには音いいのでDAP選びで選択肢に入れるのもよろしいかと少なくとも買って後悔無し。victor亡き後*3D&D信者の選択肢なんて無いも同然だから選ぶ余地ほとんど無いっちゃ無いんですけどね。


 個人的にcowonだとか機能面とかスペックでは面白いと思うもののDAPとアンプの音の傾向に関してはあの国は感性が何かずれてるような気がするんですよね。オタ絵はともかくそれ以外の文化的に独自発展とげてるというかなんか不思議な印象で電波的とまではいいませんがなんで??ということが多すぎて。まぁ近年こっちからいいもの探しに行ったんじゃなくて無理やり押し売りされてるようなイメージがあるおかげでひねくれ者としてはそんなんいらねというだけかもしれませんけどね。じゃあ中華系はどうなんだとなるとあっちもだいぶ違う傾向にあるものの思想的にはまだ理解できる範囲にとどまってるかなぁとこっちも音や機能よりコストの方が優先な傾向にあるとは思うんですがそこは物量でカバーというかそりゃ13億も人間いれば中には好みの合う人もいるだろという希望的観測で実際にS:Flo2なんて一昔前は予測もしなかった代物があの国から出てきたわけで大企業には無理なフットワークの軽さが魅力かなとiBassoなんかもある意味そうですよね。と段々違う方向に話流れていきそうな気がしてきたのでこのへんで話切るとしてあの国には政治的にはともかく音楽機器の面では今後にも期待。イヤホンとかヘッドホンでもおもしろいもん出てこないかなぁ?*4

*1:というのもちと御幣があるけれど概ねそういうことで

*2:出来るだけで実用性は皆無という難物ですがw

*3:alneo死んだだけでvictorはまだ生きてます2010年8月現在。などと不穏な書き方してみるテスト

*4:商業的信頼性に関しては微妙なところだけど海外通販となると国籍問わずいい加減なところは結構いい加減だったりするので結局、中の人によるということに落ち着くんですよね