<国勢調査>650億円投入も、拒否続出

 モノが個人情報の塊だけにさすがに回答拒否ってのもわからなくはないですね。一昔前と違ってストーカーだとか振り込め詐欺だとかだんだん敏感になってきてる昨今では知らない人に個人情報渡すのはそれだけでも抵抗ある上に公務員の不祥事騒ぎみてもわかるようにいろんな人がいるからどんな悪用されるかわからないなんて不信感持つのも当然の話ではないかなと。ましてや国勢調査員ってボランティア*1非常勤公務員、ただの近所のおじさんやおばさんだし、これが現実→『国勢調査票燃やす 「出てこない」と調査員』


 実際に偽調査員が出没して中には現金を奪ったなんて話もあるので警戒してない方が悪いと言われかねない世知辛い世の中。ただ各自治体でも偽者に注意ということを呼びかけてたり、総務省統計局のQ&A


正規の国勢調査員であることが分かるものがあるのか。

 市町村長は、総務大臣が任命した国勢調査員に対し、総務省統計局長の発行する国勢調査員証を交付しなければならないこととされています。
 国勢調査員証には、「下記の者は平成17年国勢調査国勢調査員であることを証明する。」旨、氏名、任命期間、発行日及び総務省統計局長氏名が明記され、総務省統計局長の公印が印刷されています。国勢調査員は、調査活動中、国勢調査員証を携帯する(国勢調査オリジナルのストラップケースに入れて首にかける)ことが義務付けられ、また、他人への貸与を禁じられています。


 なんてあったりするけど、国勢調査員証ってのが見た目どんな物かという実物の写真とかほとんど無いんですよね。普段見る物では無いですし偽造も簡単で素人には提示されればそれが本物なのか偽者なのかなんて判別不能別の記事に出てたコメントでは


総務省統計局は「今回で国勢調査は十八回目だが、このような詐取は初めてではないか。面談までして何の目的で持ち去るのか見当がつかない」と話している


などと名前、年齢、性別の情報だけでも金になる時代なのにこの能天気なコメントが回答拒否してる人達と調査側との乖離を、調査活動がうまくいかない状況をよくあらわしてるのではないかと。ちなみに大元の総務省のトップページから国勢調査関連のページたどり着くの結構大変です。地方自治体も似たような感じ。ああ、お役所仕事。

 民間だと個人情報取り扱いの認定*2貰ったりしてもまだあんまり信用されないという状況なんですがそのあたりの認識の欠落はぬるま湯に浸かりすぎなんじゃないかな…。いつまでも庶民は役人に従うだけの無知なままじゃないですよ?

*1:勘違いしてました。ちゃんと報酬出てた…。何気に結構な人件費かかってるような(汗

*2:プライバシーマーク