バイオハザード/RESIDENT EVIL

 ゾンビ犬に三角蹴りが全てです。というかサスペンスホラー系ガンアクションだと思ってたらアリスことミラ様いきなりジェット・リーばりのアクションでΣ。


 よく見るとほとんど弾撃たずに殴り/蹴り倒してますな。手ぶらでハイブに行った上に弾薬補給するとこなんか無いから考えてみりゃそれが自然なんですが。自然といえばミラ様まだこの時は特殊部隊所属という設定の範囲に収まる程度のヒトレベルの強さですな。続編が出る以前、当時見た時はそれなりにすげーとか思って観てましたが続編観た後に観ると意外と地味なことに気づく。いや続編が度派手すぎるだけなんですが。
 何気に脇役が味があってよろしいんですよねこの映画。この監督作品の特徴かもしれませんがでしゃばりすぎず引っ込みすぎず微妙なさじ加減。マットとスペンスは微妙だけど特殊部隊員の皆様はキャラ立ってて良い感じ。


 ネタばれ解説・感想はあんまり好きじゃないし他所行けばいくらでも落ちてるのでトリロジーBOXの中の特典のネタ中心になるですが、この映画勘違いしてたのはCGいぱーいと思ってたら合成とか加工はしてるもののほとんどミニチュアとか実物大の模型やら人形やらメイクで撮影されてたんですね。中でもえ?これメイクだったの!?という最も足るのがゾンビ犬。やけにいい動きするよなーと思ったら本物、生のドーベルマンに特殊メイク塗りたくって実際に走らせてたとか想定外すぎ、一歩間違うと虐待w
 しかもミラ様の痣やら打ち身やらはメイクじゃなくて撮影のアクションでついたリアルな本物とか無茶しすぎ。とまぁ改めて特典全般特に解説観た後に随所を意識しながら本編を観直してみるとすげーの一言。頭が下がります。


 ラスト全然終わってねーという続編を期待させる作りになってるわけですが特典映像についてた「監督と見るもう一つのエンディング」Verは最低。こっちの終わりだったら続編のシリーズ化は無かったもしくは明後日の方向に話進んでたと思われ、個人的には間違いなくこの映画駄作の烙印押してたと思います、マジで。R指定の問題とかエンディングにかかる費用の金銭的問題とかなんか映画会社とえらく揉めたようですが強行に押し切って正解だと思います。英断。


 それにしても作品解説も随所にこだわりを披露しててなかなかおいしゅうございました。バイオハザード映画シリーズのファン必見。ちなみに監督・脚本ポール・W・S・アンダーソンだそうで全然知らない監督だったんですが調べてみたらモータル・コンバットの監督さんでそりゃー、わたくしめの好みに合致するわけですね。納得。ひそかに大好きなエイリアンvsプレデター*1もこの監督作品だし。この映画も70年代のバットエンド上等な流れを意識しているようで素敵です。一応監督曰くゲームのバイオハザードの前日譚に当たる位置付けを意識した脚本だそうでゲーム知ってる人も知らない人もうまく馴染めるような脚本にしたとのことで原作ゲームに対する拘りやら配慮やら尊敬の念やらいろいろ感じさせられてちょっと感化されてしまいそう。
 昨今の犯罪→ゲーム叩きについてもコメントありましたが監督含めコメントしてるスタッフ皆様こっち側の人なあたりが素敵です。特にマンソンのコメントは実に米リカ的といいますかw*2


 音楽面ではSlipknot絡んでるってあたりしか全然意識してなかったんですが特典映像観てびっくり。なんでMarilyn Mansonインタビュー出てんの?と思ったら音楽スタッフで参加してたんかい!そういや白衣のゾンビとか絵面がマンソンっぽいよなーとか。いや映像面では関係ないけど各シーンのテーマBGMとか道理ですんなり耳に馴染むわけですね*3


 とまぁ、特典映像観て納得がいったんですが観れば観るほど個人的に大好きな要素てんこもりでこりゃ気に入らない方がおかしいなという次第。ゾンビとかグロ方面への美術スタッフのこだわりだとか善悪云々についてはいまいちよくわかりませんでしたというかあんまり理解したくない世界だったんですがトータル的には散々連呼してますがこの映画大好き。まぁ続編ありきという前提での評価ではありますけどね。


 というわけで2以降はまた後日。

*1:2は最低の続き物に当たり無しの法則ばっちしで大嫌いな映画なので除外

*2:商業的なリップサービスな意味もあるんでしょうが

*3:Marilyn Mansonも大好きです