DJX-1

 ロッテアイス爽抹茶18コ入りの箱に入ってbeyerdynamic DJX-1到着。オーダー入れたのが6/7で到着が8/9。最初の予定では7月中だったんですけどね。ながかった・・・ていうかほんとに待たせすぎじゃー!w
 オーダー入れたのDT990と同時ですよ?ただでさえ期間かかる見込みだったのがメーカーの出荷遅延とかおきて遅れるし。とりあえず無事到着して一安心ですが、前述の箱に「ガラス ワレモノ在中」ってシールが貼ってあるわけですよ。それがぼっこりと削れて穴開いて「カラス ワレモノ在中」になってるあたりがさすが佐川急便。その他にも穴ぼこ数箇所あったわりに中身は無傷でしたけどね。


 第一印象は思ってたよりカップのサイズが小さくてぱっと見で小さく、装着大丈夫か?とか不安を覚える。折り畳んでの携帯性を考えてあるんだろうけど、意外にへッドレストがでかいので全体的なサイズはそんなに小さいわけではなく。そもそも外ではイヤホン派なので自宅以外で使う気無いし。


 装着性は微妙。手持ちのDT990 Pro*1との比較になりますがDJX-1はへッドレスト部クッションが薄く曲がり具合が少なく頭にフィットしづらいので接点の部分に負荷がかかりしばらく使っていると痛くなってくる。DT990の方はへッドレスト全体がフィットしてうまい具合に分散してるのでそんな事無いんですけどね。DT990が ( の形でDJX-1は 〔 な感じ。
 又、イヤーカップも小さめなので耳と干渉して一、二時間も使ってるとかなり痛くなってくる。元々リスニング用というわけじゃないしそういう物といってしまえばそれまでなんですが。


 遮音性・音漏れ。こればっかりは音量にもよりますがぴったりフィットした状態なら音漏れはわからない程度。*2遮音性もそれなりに良好。無音状態だとPCの音だとかエアコンの音・人やペットの*3声などがかすかに聴こえるけど、音楽流してる状態だとさすがに密閉なのでほぼ完璧にシャットアウト。


 肝心の音は予想してたのと全然違ってちょっとびっくり。低音が凄いという評価を小耳に挟んでたのでそのイメージが強かったんですが現手持ち低音最強の5EBに比べると全然普通。普通より確かに若干量は多めな気がするけど中音・高音がしっかり出てるおかげで汎用性が高く、低音寄りではあるけれど個人的評価だと5EBやDT990ほどの癖は無し。米屋の暗くて締まってる低音、DT990のこれは!というほどの暗さも硬さも無いんだけど明るく元気な低音というわけでもなくどちらかといえば米屋らしいといっていいけど無難な低音になるのかな。でもソースによっては重い低音が量は無いけどズーンとかすかに響いてきてたりとなんだか到着からずっと聴き続けても未だに評価が固まらないです。面白いけど。
 

 高音の上の方の量と繊細さはDT990の方が明らかに上でシンバルの音なんかや金管系の音はわずかにくすんで聴こえる。ただそのおかげでDT990だと耳に刺さるソースでも何の違和感も無く気持ち良く聴けるのでそのあたりは一長一短。上の方以外の高音部はうちの糞環境糞耳だと差異がわからずいい勝負。DT990もそうだけどちょっとシャリついてるように聴こえてしまうのでそのへんの好みによる評価の差が出るかも。


 中音・中高音は量がDT990より出てるおかげかDJX-1の方に軍配。女性ボーカルのメインと併走してたコーラス部に初めて気がついたりと期待以上に良いモノっぽい。声のあたりはDT990より分離がいいような気がする。ただし音が多いと埋もれてあんまり意味がなくなるのでソースによってはたぶん評価逆転。


 ジャンル毎の相性だと意外に万能型なのでどれもそこそこいけるものの、これは完全に予想がだった女性ボーカル物との相性が良いですね。新居昭乃とかThe CardigansとかLucky Soulとか。手持ちが無いのであんまり確認できませんがもしかしてアニソン系もいけるのか?R&Bに関しては女性ボーカルが良いというのと矛盾するんだけどわずかな差でDT990の方が向いてるというか好み。f特、音のバランスによる部分なのかなぁ?主食じゃないのであまり理由を考察する気もないんですがDT990の方がドンシャリ型でかつ低音に深みがあるのでメリハリが出てそのおかげじゃないかと。適当でさーせん。


 HM/HRとの相性はなかなか良いです。つーてもうちはメロスピメロデス、ミクスチャー、あたりが主食でオルタナティブ、クリスチャン、スラッシュあたりがおかず程度のバランスになりますが。ただDargaard、NightwishWithin Temptationあたりは気持ち低音の量・深み・響きが物足りなくてDT990の方がまだ相性はいいかもDJX-1でも悪いわけじゃないんだけど僅差で。うちの手持ちだとDJX-1がいまのところ間違いなく一番メタルとの相性が良いです。


 クラシックとジャズ。駄目駄目とは言いませんが高音の上の方の繊細さと低音の深み・響きが足りないのでDT990にわずかに一歩劣る印象。ぶっちゃけた話、ちょっと聴いただけで既に手持ちでもっといいものがあるのがわかってしまったので試聴やる気無くなってほとんど試してません。どうせ誰もこのへんでの使用は期待してないだろうし。意外に使えるんだけど。ただ前述の耳に刺さるソースが刺さらずに安心して聴けるのでものによってはDJX-1で聴いた方がいい場合もあり。Miles Davisとか。オペラ、合唱なんかは音場が狭いのでどうやっても駄目っぽい*4


 ヒップホップやらトランスやらの低音・ノリ重視の音楽は低音が評価されてる印象が強いDJX-1にしては意外かもしれませんが微妙。下手にこのへん聴くなら最強と言い切ってしまえる5EBを持ってるだけに辛口になるんですが。このへんを得意ジャンルにするには低音の量が少ない、中・高音が出すぎているという感じ。全く使い物にならないというほどでもないですし5EB並みに偏らせると他のジャンル聴く時に弊害が出てしまうのでアレと互角でも困るけど。米屋の低音の質とノリの良さってのが相容れないものなのか。せめて量がもっとあれば使えると思うんですけどね*5。このへんをメインで使うなら5EBを筆頭にもっと他にいいのがありそう。


 HM/HR以外は比較だとDT990の方が上ですが、誤解されそうなので一応補足しとくと他を知らなければ実用でいけるというか遜色無い程度には能力高いです。ほんとにわずかの差というか環境や好み次第で評価おそらく逆転するかと。逆にDT990より汎用性が高く使い易いのは間違いないです。性格は違うものの*6紙一重。中・高音が出すぎなくらい出てて低音の量がメタルにあうくらい少なくも無く過度にならないほど多すぎずというあたりのおかげですかね。装着感だけは明らかにDT990にぼろ負けですがw


  外用CK9、5EB、自宅用DT990に加え普段のローテーションにDJX-1が加わったわけですが普段使いの低音密閉型の席にDJX-1が埋まるはずだったけど汎用型と言ってもいいくらい低音の量を期待するには無難なタイプだったのが正直想定外。普段使いの万能型として余生を送ることになりそう。・・・こうなると低音密閉型の席は次点のDT770 Mあたりが候補になっちゃうのか。ULTRAS○NEはデザインが辛いのでそもそもの候補から外れてるし。


 環境はPC→C&C XO→DJX-1。SW類は全てOFFまたはLO。今回は32Ωなので音量取りにくいなんてことも全然無いです。今回も参考評価用ということで音は可能な限りいじらずBass CompentaitonもOFFでやってたけど実用だと常時ONで低音増やした状態での稼動になりますな。ていうかBassをONで試してみたら明らかに好みに合致。そんなわけでEQなり環境で補えるならおそらくDT990よりもはるかに使いやすいかと思います。逆に言えば素の状態だと低音が物足りないと言えるのかもしれませんけどね。
 総評としては待たせられたのと値段を考慮しても買って後悔しないくらいのクオリティはあります。難癖つけるとしたら装着感と期待してたわりに量が出てなかった低音の量。


 それはそれとして今回はめんどくさいので写真・画像は無し。需要も無いだろうしw


TASCAM|タスカム| Trendline | beyerdynamic Headphone|DJX-1
http://www.tascam.jp/list.php?mode=99&mm=9&c2code=12&c3code=42&scode=07BEDJX100

*1:長時間使用でも快適

*2:他人に確認してもらったわけではないのでちと弱気

*3:

*4:XOのSWで音場広げても駄目

*5:XOのBASSをONでそれなりになるので

*6:あるいはそのせいか